海の曼荼羅

伊勢丹は、瀬戸内国際芸術祭2016とシンクロした“アート”を通して、
あらたな「都市と地域の交換」に挑みます。

瀬戸内国際芸術祭は、日本列島の古くからの大動脈であり、豊かな静かな胎(コブクロ)であった瀬戸内海を再び元気にし、そこに住む爺さま・婆さまが誇りを取り戻すべく、アートによって地域の生活・文化固有の特質を再発見しようとする、三年に一度のお祭りです。

12の島と2つの港という広い場で、春・夏・秋三期合計108日間、港や空家、廃校・田圃(デンポ)、街なかに、約200点の世界を代表するアーティストの作品と、芝居、ダンス、コンサートなどのパフォーマンスが織りなす世界最大規模の芸術祭は、今回特に瀬戸内海独特の食に力を入れ、世界各国、特にアジアの地域づくりに影響を与えています。

海は私たちの揺藍(ユリカゴ)の場。季節によって、時間によって変化する海と、そこでの生活に何を見たか。2016年の芸術祭は、海に感応する「曼荼羅」をテーマに展開します。

百貨店を訪れる目的も芸術祭に足を運ぶのも、あたらしいライフスタイルを求めるという価値では同じように思います。つまり、最新動向を発する都市のフロンティアの感性と、田舎で広がり始めたフロンティアの感性の回路は実はつながっているのです。

こちら伊勢丹にも参加するアーティストによる「海の曼荼羅」をご覧いただき、伊勢丹新宿店で行われる季節の催事に、芸術祭に流れているような大きな時間の底流を重ねてみてください。さらに豊かな体験ができることでしょう。

瀬戸内国際芸術祭2016 総合ディレクター
北川フラム